ブログの移転
突然ですが、こちらのブログは移転することにしました。
「note」に出戻りました。
今後、文章はそちらで掲載していく予定です。
よろしければ、noteのフォロー等、よろしくお願いいたします。
今までありがとうございました。
noteでものんびりと書いていきます。
笠原小百合
BL俳句対バンネプリ #ダブルアンプを読む
「BL俳句対バンネプリ #ダブルアンプ」をコンビニでプリントした。
星野いのりさんと髙田祥聖さんの連作7句がそれぞれ掲載されている。
写真2L版でプリントしたが、普通紙ではなく写真紙ならではの感触と色彩が「BL俳句」の句の質感をより盛り上げてくれるように感じた。
星野いのりさんの連作「龍くん」は物語を感じる口語調が印象的。
「龍くん」がどんな人物なのか、少しずつヒントをもらいながら想像を膨らませることができる。
雲梯に立つ龍くんの風涼し 星野いのり
髙田祥聖さんの連作「無垢」はどうにもならない胸の内を句に託しているように感じた。
激しい感情をなんとか飼い慣らそうとする苦しさには共感できる部分が多かった。
初恋と茶化し初恋青山椒 髙田祥聖
テーマは「初恋」だったが、二人の「初恋」へのイメージの違いも感じられ、これぞ「対バン」というネプリであった。

個人的に、BLについて考えを巡らせるきっかけにもなった。
わたしはブロマンスが大好きな人間なので、ブロマンス俳句もいつか詠んでみたいものだ。
笠原小百合 記
「はるのもりばん」10号 夏休み特大号を読む
「はるのもりばん」10号のダウンロードとプリントアウトを済ませたものの、しばらく作業机の上に載せたままになっていた。
涼しげなブルーの背景が心地よく、それを眺めているだけでも何故だか気持ちが落ち着く。
すきま時間にさっと目を通すのではなく、ゆったりと心を据えて読みたいと思い、配信初日から今日まで時間が空いてしまったが、ようやく心身ともに整えることが出来た。

「夏休み特大号」と題された今号のテーマは「夏の読書」である。
春野温さん、箱森裕美さん、ばんかおりさん、そしてゲストの五月ふみさん。
それぞれの俳句連作とともに、名作の物語の世界を感じることが出来る仕組みだ。
個人的にまず驚いたのが、4作品ともに筆者の好きな作品だったということ。
とはいえかなりの名作なので、同じように思った方は多いかもしれない。
かつて読んでいた物語との再会に胸が躍る。
更にそれぞれの連作10句から、記憶の糸が引かれていく。
物語の印象的な光景、想像した匂い、頁を繰るときのドキドキ。
心情ではなく情景を魅せる俳句という文芸だからこそ、感動を共有できるということもあるのだ。
蝋燭の涼しき芯を握りたる 五月ふみ
塔の夜に星の不在に肌脱ぎぬ 春野温
寒月光浴びれば浴びるほど甘し 箱森裕美
風死して船に見知らぬ人ばかり ばんかおり
誰がどの名作を詠んだのか、是非ダウンロードでお確かめください。
素敵な物語との再会、とてもとても嬉しかったです。
次号も楽しみです。
「はるのもりばん」10号は、こちらの記事内よりダウンロードもしていただけます!期限は8/31(土)まで
— ばんかおり (@bobmarluy) 2024年8月17日
まだまだ残暑も厳しいです。お近くにコンビニがないという方も、お気軽にご利用くださいませ!https://t.co/aC9wAoVjaf
笠原小百合 記
草子洗句集『由布久住』感想&20句選「明るさの持つ強さ」
草子洗句集『由布久住』は、とにかく明るい句集である。
読んでいて、こんなに明るく楽しい気持ちになれる句集にはなかなかお目にかかれない。
草子洗さんご自身が楽しい人であるのは何度かお会いして間違いないのであるが、何より俳句を楽しんでいるその姿勢が、今回句集として形となって表れたように思う。
草子洗さんは「田」の先輩で、大分で純喫茶を営んでいる。
ジャズもやるし、アートにも興味があるし、色んなジャンルの友人が居て、草子洗さんの周りはいつも賑やかなイメージがある。
今回、句集をご上梓されると伺い、一体どんな句集になるのだろうと楽しみにしていた。
『由布久住』という句集名を聞いた時には、その落ち着いた響きに少し驚いた。
それだけ草子洗さんの中で地元・大分という存在が大切なものであると、改めて思い知った。
そんな思いを胸に姿勢を正して頁を繰ると、次々と楽しく面白い句が溢れ出てくる。
以下、特に素敵だと思った句を20句並べてみる。
『由布久住』20句選
古傷のあとかたもなき日焼かな
葉桜の窓より渡す楽譜かな
えびふらい春三日月とふやけゐる
ストリートダンサーくの字小鳥来る
衣被山を歩きし靴がそこ
東へも西へもゆかず天高し
十月のたまに大きなオムライス
撫でてみる夏草金に変はりけり
さよならの後ろ歩きの花野かな
よく知らぬバイクをほめて冬に入る
水槽の怒りし河豚と待たさるる
見送りはあしたふらここ揺らしあふ
芹食みて頭脳明晰なる一日
ひまはりが低きひまはり覗きこむ
自転車の名はツバメ号新入生
まだぬくき朝顔の種もらひけり
大玉の西瓜拍手に迎へられ
たたまれてタオルふくらむ秋深し
さはやかや徒歩も会釈も微風なす
参拝を終へ神さまに風邪もらふ
どこを切り取っても「草子洗さんだなあ」と思える。
明るく楽しく、何よりわかりやすい。
「わかりやすい」というのは私が最近一番俳句で意識していることでもある。
「わかりやすい」と「簡単」は違う。
平明なことばで詠まれた句は、優しくて、強い。
「田」の師系である富安風生、岸風三楼、山崎ひさを、水田光雄の先生方は、向日性を大切にしてこられた。
草子洗さんの句はそれをしっかりと受け継いでいるように思える。
もちろん、草子洗さんには草子洗さんの持つ明るさがあり、それはどの先生方とも違っている。
師から学び、そしてそれを大切にしながらも自らの道を行く。
そんな草子洗さんの強さをこの『由布久住』から感じた。
まだまだ語りたいところだが、「田」の結社誌にも鑑賞文を寄せる予定なので続きはそちらで。
草子洗さん、句集『由布久住』ご上梓誠におめでとうございます!
また大分で飲みましょう。
笠原小百合 記
俳人•鈴木総史×歌人•田村穂隆【短詩の湖畔より〜“地方”から見た“中央”】『氷湖いま』刊行記念 アーカイブ視聴しました
島根県松江市にある「書架 緑と青」さんによるトークイベントをアーカイブにて拝聴しました。
俳人の鈴木総史さんと歌人の田村穂隆さんによる「地方で短詩を詠む」ということを中心にしたお話、とても興味深かったです。
お二人とも「湖」という語が句集名、歌集名に入っているという繋がり。
そこから見える「湖」に対する思い。
特に田村さんがお話されていた湖の「対岸」への意識には、歌人と俳人の違いを考えさせられました。
地方で暮らすこと。
よく考えれば短詩を詠む上での環境としては、地方だって十分に魅力的。
地方だからこそ詠めることがある。
しかし、地方を出ることが出来ない、その閉塞感、疎外感もあることは否めない――。
それらの話題は、自分が向き合っている評論にも通ずる部分があり、とても大きなヒントを得た気持ちになりました。
いま自分は東京にすぐ出られる場所で暮らしており、だからこそ地方で活動を続けている仲間たちのことを考えていたいと思いました。
実際、自分の所属する結社も大きく金沢と大分で活動している仲間がいます。
東京の句会に出ている私は先生の指導を毎月受けられますが、地方の仲間たちは年に何回先生に会えるかどうか、場合によっては会えないこともあります。
同じ結社に所属していながら、学ぶ機会が平等ではないことを日頃からもやもやとした気持ちで考えていました。
地方から発信することはもちろん大切です。
しかしそれだけでは駄目で、中央から地方への眼差しの向け方をもっとフラットに持った方が、よりお互いが歩み寄れるのではないでしょうか。
「中央」と呼ばれる場所に住んでいる者として出来ることは何だろう。
そう考えることがまず第一歩なのではないのかなと考えました。
そもそも自分も出身は栃木県です。
いま中央に暮らす人の中でも、地方出身の人は大勢います。
それぞれがそれぞれの故郷、地方を思うことでも、中央と地方の距離はもっと縮まっていくのではないかと思いました。
イベントの配信の様子はこちらより、6月16日まで購入出来るようです。
視聴期限は6月17日23時59分まで。
笠原小百合 記
あやしいひかり
やることが多すぎて混乱している。
このままではまずいので、少し整理しておきたい。
一旦立ち止まって現状をきちんと把握することはとても大事。
この4月から所属結社「田」の会計となった。
その引き継ぎや慣れない業務にばたばたとしている。
けれど4月を乗り切れば少しは落ち着くことだろう。
もうすぐ息子氏も始業式を迎え、新しいクラスでの学校生活がはじまる。
しかし学校へ行けていない息子氏なので、新学期がはじまってどうなるかは全くわからない。
担任の先生も変わると思うし、クラス替えもあって環境も大きく変わるだろうし。
その「まだどうなるかわからない」という状態は非常に不安である。
本人というより、親のわたしが。
けれど学校が始まってしまえば少しは落ち着くことだろう。
現状、大きな心配事はこの2つで、あとは粛々とこなしていけば大丈夫だと思われる。
結社誌ではじまる連載原稿が書き終わらないだとか、某俳句賞への応募作品がなかなかまとまらないだとか、それは自分が頑張ればなんとかなること。
こう書き出してみると、少し視界がクリアになったような気がして心がすっきりする。
忙しいのは仕方がないしみんな同じなので、ぐちぐち言わずにどんどん取り掛かるべきだろう。
多忙な時ほどやりたいことは増えていくもので、休憩時間には断捨離とガーデニングを頑張っている。
家の乱れは心の乱れ。
そもそもわたしは専業主婦なわけで、家事を頑張るのは当たり前といえば当たり前か。
新年度がはじまり、なんだかみんな慌ただしく動いているなあと感じることが増えた。
みんな、壊れないようにだけ気をつけて、心大事に踏ん張ってね。
<句会カウンター2024>4/3現在
リアル 8
ZOOM 6
ネット 29
吟行 9
T/L 52
