俳句とみる夢

笠原小百合の俳句な日々。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

俳句総合誌の特集との向き合い方

角川俳句2月号の大特集「省略」を読んだ。 「切れ」とか「写生」とか「省略」とか。 この手の内容は繰り返し特集されており、句歴が長くなってくるにつれて「ああ、またか」と思ってしまうこともあるだろう。 しかし、だからと言って全く読まないというのは…

都電歌会に参加してきました

昨日のこと。 短歌のことは何もわからない初心者が、都電歌会に参加してきました。 「都電を一両貸し切って歌会をする」という楽しそうな響きにつられてほいほい申し込んだものの、短歌は興味本位でちょこっと手を出している程度の私。 短歌とはなんぞや、と…

充実の土曜日

昨日は横浜山手周辺を吟行しました。 はじめてご一緒するみなさま。 優しく迎え入れてくださり、とても嬉しかったです。 吟行中に作った句であれば出句は何句でもOK、という珍しい吟行句会でした。 わたしは17句出しました。 みなさん同じくらい出句されてい…

池田澄子句集『月と書く』より好きな十句

本来であれば荻窪の鱗さんの読書会(昼)に参加の予定だったが、諸事情により欠席に。 課題本である池田澄子さんの句集『月と書く』より十句を選んでいたので、今日はそちらをご紹介したい。 池田澄子句集『月と書く』より好きな十句 秋祭ゆく水に灯の映りそ…

第10回田賞決定!

今朝、所属結社である「田」のブログが更新された。 タイトルの「速報!」の文字に胸が躍る。 第10回田賞は武田和奈さん「人間らしく」に決定した、との報せに思わず声が出る。 すごい! すごいすごい! 武田和奈さんは大分在住。 大学生で、関東にも時折い…

寒いしか言えないわけじゃないヒビ

今日は息子氏、少しだけ学校へ行けました。 えらい。 この時期の自転車、手袋なしは手が凍ります。 帰ってきてからもなかなか回復せず。 作業もなかなか思うように進まず。 仕方がないので大井競馬中継を眺めていました。 金盃は◎ランリョウオーにしたら、ち…

句集と評論を読みました

最近とにかくよく眠る。 回復しているのだと思う。 でも眠ってばかりもいられないので、起きて、もそもそと動き出す。 本を読んだ。 一冊は『月と書く』という池田澄子さんの句集。朔出版より出ている。 saku-pub.com 金曜に行われる読書会の課題本である。 …

競馬夜咄 第2夜ありがとうございました

一昨日は内野義悠さんとの競馬夜咄 第2夜、でした。 初回より人数も落ち着き、ゆったりまったり競馬トークを繰り広げ、とても楽しい夜を過ごすことが出来ました。 今回のテーマは「寺山修司と競馬」でした。 わたしは寺山修司の「さらば ハイセイコー」とい…

【小説】崖を探しに行く前に

ミーディは言った。 「崖から自分を突き落とすためには、自分も一緒に落ちなければいけないから。それで、這い上がってきた自分だけ生き残っても、抱きしめてくれる自分はもう居ないって? そんな阿呆らしいことやってられないね」 切り裂かれるような寒さの…

初芝居を歌舞伎座で

昨日は歌舞伎座へ。 歌舞伎吟行でした。 詳細は差し控えますが、とてもとても楽しかったです! 個人的には市川中車と尾上右近が見られて嬉しかったです。 オーラと色気がたまらなく素晴らしかった。 演目もよかったです。 「荒川十太夫」はじーんと心に響い…

田1月東京句会

結社の句会でした。 面白いくらいに自分の句の駄目なところが見えて、勉強になりました。 逃げちゃダメだ。 二次会、三次会ときてようやく帰宅。 明日も吟行があるのでこの辺で。 句会カウンターがよく回った1日でした。 <句会カウンター2024>1/14現在 リ…

映画『PERFECT DAYS』を観ました

先週の土曜日のこと。 急に思い立って、映画館へ行った。 『PERFECT DAYS』という映画を観るために。 www.perfectdays-movie.jp とても良かった、と色々な人からの噂が流れてきて、 気になるし、なんか良さそうだし、行ってみようか。 そんな気軽なノリで、…

夏目たかし句集『かたつぶり』より好きな十句

俳句をやっていると、普段の生活の中では知り合えないような方々と句座を共にすることがある。 夏目たかしさんも私にとってそんな御方のひとり。 とある超結社のネット句会でご一緒させていただいているのだが、 つい最近まで夏目さんが東京逓信病院名誉院長…

1月の競馬夜咄「寺山修司と競馬」予約受付中!

先月よりスタートした『競馬夜咄』は、毎月第3金曜夜に開催。 ということで、1月も元気に開催します! 今月のテーマは「寺山修司と競馬」です。 短詩や演劇の世界のみならず、競馬との関わりも深い寺山修司。 寺山は、たくさんの競馬エッセイや詩を残して…

ウマ新聞2023年12月号 ネプリ&DL配信開始しました

競馬イベント「競馬夜咄」にて配布した「ウマ新聞」がネプリになりました! 内野義悠、鈴木総史、笠原小百合による競馬×俳句の新聞です。 競馬要素かなり強め。 エッセイや競馬豆知識など、読み応えのある新聞に仕上がりました! 今回はそれぞれの「オグリキ…

「笹公人×東直子 シン・短歌対談&サイン会」へ行ってきました

『NHK短歌 シン・短歌入門』(NHK出版)・『水歌通信』(左右社)刊行記念 「笹公人×東直子 シン・短歌対談&サイン会」へ行ってきました。 友人に誘っていただき、短歌のお話を聞いてきました。 今年は短歌ももう少し詠んでみようかな、と気持ちが傾く。 ま…

『詩客』に作品10句を寄稿しました

『詩客』に作品10句を寄稿しました。 shiika.sakura.ne.jp タイトルは「つながれて」としました。 馬と人の関係性を連作で詠んでみたいと思い、新作10句を用意しました。 わたしなりの馬への想いを込めています。 少しでも何か感じて頂けるものがあれば幸い…

句会カウンター

句友に「小百合さんが一年間でいくつの句会に参加したかカウントして欲しい」と言われた。 彼曰く、こんなに句会に参加している人は周りにはわたしくらいだとのこと。 そんなことはない、と強く思うのだが、数えてみるのも面白いかもしれない。 参加した句会…

初吟行、初句会

今日は年四回、季節ごとに行われているとある吟行に参加した。 年始ということで少人数ではあったが、楽しさは変わらず、また勉強にもなった一日だった。 元々ゲスト的な立ち位置で参加をはじめた吟行会。 俳句ビギナーの参加者が多いことを先生役の方は気に…

勝てる俳句、勝てない俳句

「自分を見つめて、17音。~俳句甲子園2023~」を視聴。 Eテレで再放送されることに気づき、録画した。 俳句甲子園は好きで応援していて、俳句をはじめてから毎年楽しみにしている。 高校生という時間の中で生まれる俳句。 そこにとても興味があるのは、自分…

2024年2日目

まだ2日しか経っていない。 一体、今年はどんな一年になってしまうのだろう。 不安に押し潰されそうになりながら、とにかく祈ることしか出来ない。 祈りながら、日常をせめて送ることが今のわたしに出来ること。 何より自分を保ちつつ、守るべきものたちを守…

2024年よろしくお願いします

年越は蒲団の中でぬくぬくと夢を見ていた。 それがどれだけ幸せなことか、目が覚めて気づいた。 2024年は少しでも多くの人が穏やかな気持ちで過ごすことが出来ればと願う。 願うことしか出来ないのか、願うことしかしていないのか。 もう少し考えていきたい…