昨日のこと。
短歌のことは何もわからない初心者が、都電歌会に参加してきました。
「都電を一両貸し切って歌会をする」という楽しそうな響きにつられてほいほい申し込んだものの、短歌は興味本位でちょこっと手を出している程度の私。
短歌とはなんぞや、と思いながら悩みながらとりあえず二首作って、送信。
あとは当日を待つのみ、です。
歌会の事前に歌を送るシステム、なかなか慣れません。
俳句は句会開始の直前まで悩めることが多いですからね……。
不安な気持もありつつ、三ノ輪へ向かうと都電の駅周辺に歌人らしき人たちがちらほら。
と思っていたら、あっという間にわんさか集まってきました。
すごい。こんなに大勢で都電で歌会をするなんて!と、テンションが上がります。
完全にアウェイ状態かと思いきや、普段俳句をされている方や存じ上げている方がいらっしゃったり。
そして、みなさまとてもあたたかく受け入れてくださって、自然に会話が出来ていました。
短歌が好き、同じものが好き、という心のつながり、のようなものを感じました。
都電の貸切車に乗り込み、歌会スタート!
鉄道好きとしては都電をじっくり楽しみたい気持もあり、なかなか集中の矛先が定まらず。
でも次第にこの歌会の空気感にも慣れて、とても楽しい時間を過ごせました。
何よりみなさんの短歌が、めちゃくちゃよい……!
短歌ってこういうことをこんな感じで詠むものなのか、と非常に勉強になりました。
言葉にすると曖昧だけど、実感ですこし掴めた感じ。
都電が始発から終点まで駆け抜けて、あっという間に楽しい歌会も終了です。
そして、都電を降りてからもまた歌会です。
何グループかに分かれて、それぞれ歌会や吟行をすることになっていたのですが、
私は元雀荘の「早苗」という喫茶店の2階にて、橋本牧人さん司会の歌会に参加しました。
とても和やかで、やさしい時間の流れを感じる歌会でした。
たくさん発見と感動をいただき、自身の反省点・改善点もメモしつつ。
句会とはまた違った空気を感じ、なるほどなあとひとり納得というか、腑に落ちたというか。
「体験」することや「実感」することは本当に大切だなと痛感したのでした。
短歌もゆるゆる続けてみようかな、と思えた、よき一日でした。
主催してくださった吉田恭大さん、ご参加のみなさま、本当にありがとうございました。
またどこかでお会い出来ますように……!
小百合 記