俳句とみる夢

笠原小百合の俳句な日々。

立春大吉

今日は立春

そして、夫の誕生日です。

先程ケーキを食べ終えました。夕飯はお寿司を食べます。

 

今朝の俳人協会若手部早朝句会で、猫氏が死んでしまったかのような句を出してしまいましたが、まだ生きています。

最期も穏やかであれば良いな、という妄想でした。

もしくは、願い、とでも言うか。

 

春が来て、春らしさを探し始めました。

春らしさを見つけて春を感じるより、時候に振り回されているこの感じ。

なんだか面白いなあと、自分のことながら興味深く思っています。

実感が大事、なんて言いながら、やっぱりルールの支配下に居るのか?

面白いので、もう少し自由にさせて観察してみたいと思います。

 

 

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俳句総合誌の特集との向き合い方

角川俳句2月号の大特集「省略」を読んだ。

 

「切れ」とか「写生」とか「省略」とか。

この手の内容は繰り返し特集されており、句歴が長くなってくるにつれて「ああ、またか」と思ってしまうこともあるだろう。

しかし、だからと言って全く読まないというのは勿体ないと私は思う。

自分はわかっていると思っていることであっても、改めて他者の解説を読むことで、また違った感覚を掴めることがある。

大きな新しい発見は、正直なところ、ないかもしれない。

けれど、小さな気づきは得られるはずだ。

自分と同じようなことを考えている俳人がいて、この人はこんな言葉で考え、表現するのか、と。

特集内容をこのような切り口で語ると、こういう意見が出てくるのか、と。

その小さな気づきの積み重ねを大切にしていきたいと個人的には思っている。

 

ある種の確認作業に近いかもしれない。

地味で、実に気の遠くなるような作業かもしれない。

しかし、誰もが驚くような大発見が、長い歴史を持つ俳句という文学の中で今後登場するとはあまり思えない。

「小さな発見」

「少しの見方のずらし方」

俳句とは、そのようなことこそが大切な文芸なのではないかなと思うのだ。

 

些末なこと、と打ち捨てずに、忍耐強く向き合っていく。

その先に、開けて見えてくる景色があるはずだと、信じている。

今後の評論執筆に向けての自分への文章として、この記事を残す。

 

追記。

結社のブログにもちょこっと意見を書いてみた。

ご興味ある方はこちらからどうぞ。

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小百合 記

都電歌会に参加してきました

昨日のこと。

短歌のことは何もわからない初心者が、都電歌会に参加してきました。

 

「都電を一両貸し切って歌会をする」という楽しそうな響きにつられてほいほい申し込んだものの、短歌は興味本位でちょこっと手を出している程度の私。

短歌とはなんぞや、と思いながら悩みながらとりあえず二首作って、送信。

あとは当日を待つのみ、です。

歌会の事前に歌を送るシステム、なかなか慣れません。

俳句は句会開始の直前まで悩めることが多いですからね……。

 

不安な気持もありつつ、三ノ輪へ向かうと都電の駅周辺に歌人らしき人たちがちらほら。

と思っていたら、あっという間にわんさか集まってきました。

すごい。こんなに大勢で都電で歌会をするなんて!と、テンションが上がります。

 

完全にアウェイ状態かと思いきや、普段俳句をされている方や存じ上げている方がいらっしゃったり。

そして、みなさまとてもあたたかく受け入れてくださって、自然に会話が出来ていました。

短歌が好き、同じものが好き、という心のつながり、のようなものを感じました。

 

 

都電の貸切車に乗り込み、歌会スタート!

 

鉄道好きとしては都電をじっくり楽しみたい気持もあり、なかなか集中の矛先が定まらず。

でも次第にこの歌会の空気感にも慣れて、とても楽しい時間を過ごせました。

何よりみなさんの短歌が、めちゃくちゃよい……!

短歌ってこういうことをこんな感じで詠むものなのか、と非常に勉強になりました。

言葉にすると曖昧だけど、実感ですこし掴めた感じ。

 

都電が始発から終点まで駆け抜けて、あっという間に楽しい歌会も終了です。

そして、都電を降りてからもまた歌会です。

何グループかに分かれて、それぞれ歌会や吟行をすることになっていたのですが、

私は元雀荘の「早苗」という喫茶店の2階にて、橋本牧人さん司会の歌会に参加しました。

 

 

とても和やかで、やさしい時間の流れを感じる歌会でした。

たくさん発見と感動をいただき、自身の反省点・改善点もメモしつつ。

句会とはまた違った空気を感じ、なるほどなあとひとり納得というか、腑に落ちたというか。

「体験」することや「実感」することは本当に大切だなと痛感したのでした。

 

短歌もゆるゆる続けてみようかな、と思えた、よき一日でした。

主催してくださった吉田恭大さん、ご参加のみなさま、本当にありがとうございました。

またどこかでお会い出来ますように……!

 

小百合 記

充実の土曜日

昨日は横浜山手周辺を吟行しました。

はじめてご一緒するみなさま。

優しく迎え入れてくださり、とても嬉しかったです。

 

吟行中に作った句であれば出句は何句でもOK、という珍しい吟行句会でした。

わたしは17句出しました。

みなさん同じくらい出句されていたと思います。

吟行のよさ、句会のよさを改めて実感した一日でした。

 

 

帰りは別件で、新橋に立ち寄りました。

先日記事にも書かせていただいた夏目たかしさんの句集刊行記念パーティー

最後の方に少しだけ顔を出せて、夏目さんにもお会いすることが出来ました。

想像通りの穏やかな笑顔の素敵な方でした。

夏目さん、ご参加のみなさま、飛び入り参加失礼しました。

あたたかく迎えて下さり、ありがとうございました!

 

sayuri0311.hatenablog.com

 

今日は「都電歌会」に参加してきます。

都電を貸し切って、都電の中で歌会をするとのこと。

とても面白そうだったので、思い切って参加することにしました。

今年は短歌にも触れていきたいので、よい経験になると良いなと思います。

 

 

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小百合 記

池田澄子句集『月と書く』より好きな十句

本来であれば荻窪の鱗さんの読書会(昼)に参加の予定だったが、諸事情により欠席に。

課題本である池田澄子さんの句集『月と書く』より十句を選んでいたので、今日はそちらをご紹介したい。

 

池田澄子句集『月と書く』より好きな十句

 

秋祭ゆく水に灯の映りそむ

門灯を点けると暮れて白椿

見つめたり喉のぞいたり初鏡

痛くないように蜜柑を投げてよこす

梅園を歩き桜の話など

日の暮に少し間のある酔芙蓉

蓮ぽっとひらき送電線きれい

逢う前の髪を手櫛の涼しさよ

小鳥来て妹ひとつ歳とりぬ

蝶よ川の向こうの蝶は邪魔ですか

 

 

読書会では「特選」を一句選ぶことになっており、

わたしは〈蝶よ川の向こうの蝶は邪魔ですか〉を特選とした。

 

最も心に響いた句を特選としたわけだが、迷いがなかったわけではない。

普段自分が詠んでいる俳句のスタイルと掲句のそれとが大きく異なっているのが迷いの理由だ。

こういう俳句もあるのか!と素直に受け入れている自分と、

こういう俳句もあるのか?と訝しがっている自分と。

その両方が確かに存在していて、それが迷いの理由である。

 

具体的には「口語調」であることが引っかかっていたのだと思う。

そして、詩情の強さ。

自分をなるべく抑えるように、と教えられてきた身としては、抵抗がないわけではない。

けれど、だからこそなのか、強く惹かれるものが掲句にはあった。

それに、自分が知っている俳句しか俳句ではないと捉えるのは、なんとも寂しいではないか。

 

自分の心に忠実に。

最近、選句をする際に心がけていることのひとつでもある。

わたしの心を捕らえて離さない強さが掲句には確かにあった。

 

 

『月と書く』では、全体的に読んでみて、そっと置かれたような句に惹かれた。

何気ない句、とでも言うべきか。

作者のしなやかな心の動きが見えるようで、読者としても句に寄り添いたくなる。

池田澄子さんの句は、読み手との語り合いなのだと思う。

そしてその読み手には、澄子さんご自身も含まれているのだろうなと感じる。

やさしさもあり、激しさもあり。

こういう句集が、「血の通った」句集なのだろう。

 

わたしももう少しだけ自分に素直に、句を詠んでみたいと思った。

 

 

<句会カウンター2024>1/26予定

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小百合 記

第10回田賞決定!

今朝、所属結社である「田」のブログが更新された。

タイトルの「速報!」の文字に胸が躍る。

第10回田賞は武田和奈さん「人間らしく」に決定した、との報せに思わず声が出る。

 

すごい!

すごいすごい!

 

武田和奈さんは大分在住。

大学生で、関東にも時折いらして、大学生の俳句の集いに参加しているとか。

一度お会い出来た際に、真摯で熱のこもった俳句の話をされていたのが印象的だった。

 

和奈さん、この度はおめでとうございます!

受賞作を拝読するのが今からとても楽しみです。

 

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ちなみにわたしが第9回田賞をいただいた時には、選考過程が気になって気になって仕方がなかった。

受賞は受賞でもちろん嬉しいし喜ばしいことなのだが、

それ以上に作品がどのような評価だったのかが気がかりだった。

それがわかるまでは手放しで喜べないぞ、という気持。

 

4月号での選考の先生方のお言葉に、これからもっと頑張らねばならない、一層精進しなければならない、と強く思ったことを思い出す。

 

賞の受賞というのはその一時の喜びではなく、

これからずっと自身の中に残っていく、杭のようなものなのかもしれない。

あれから1年経った。

わたしはちゃんと、前に進めているだろうか。

今一度、見つめ直してみたい。

 

小百合 記

寒いしか言えないわけじゃないヒビ

今日は息子氏、少しだけ学校へ行けました。

えらい。

 

この時期の自転車、手袋なしは手が凍ります。

帰ってきてからもなかなか回復せず。

作業もなかなか思うように進まず。

仕方がないので大井競馬中継を眺めていました。

 

金盃は◎ランリョウオーにしたら、ちゃんと勝ち切ってくれて嬉しい。

本命馬が勝つとやはり気持ちが良いですね。

浦和の小久保厩舎、応援しているので、これからも頑張って欲しいです。

それにしてもゴール前はハラハラしました。

熱い競り合いだった。

良いレースでした。

 

勉強は好きだけれど、頭でっかちになってはいけないなと常々思っていて。

もっと体験とか、実感とか、そういうのを重視していきたい。

まあ、勉強好きだけれど好きなだけで、出来ているとは一言も言っていませんがね。

 

「QuizKnockと学ぼう」の勉強ライブ動画は大変有り難いです。

推しと一緒に勉強出来ちゃう。すごいシステムだ。

今日は色々な画像を作ったり、本を読んだりしました。

以前は英語の勉強もしていたけれど、そういえば最近サボっているな。

また頑張ってみても良いかもしれない。

そうだね、もう少し経ったら。

春になったら。

 

小百合 記